遂に居座った幣原内閣
昭和20年1月4日の「公職追放令」によって与党進歩党は前代議士274人中260人を失った。
この公職追放令によって該当閣僚を抱えた幣原内閣は、首相の病気もあって窮地に陥ったが、総辞職もできず、幣原首相は1月13日5閣僚を更迭し、内相に政友会の長老三土忠造氏、文相に安倍能成氏らを起用して急場をしのいだ。
内容:
首相官邸で記者会見する次田大三郎書記官長。
「閣僚を補充し内閣改造で乗り切る……」
テーブルを囲んで座る新閣僚の三土内相、安倍文相、楢橋渡書記官長ら、世田谷の私邸で肺炎静養中の幣原喜重郎首相。
ガラス戸越しに縁側のいすに座る幣原首相、議事堂の近くにたむろするジープと米兵たち。